ホース内をある程度の速度で水が流れるとき,ホース内壁部と中心部の水分子が激しく入り乱れながら流れる,すなわち「乱流」状態にあります。また、ホースに水を流すと、そこに水とホースの間には摩擦が生じ、水の流れを妨げます。そのため、ポンプによって勢いよく送られた水も、ホース内を流れていくうちに勢いは衰えてゆきます。
ホース摩擦抵抗の大部分は,この乱流運動と摩擦に起因します。屋内消火栓やスプリンクラーは加圧した水を飛ばし消火するため、該当機器に至るまでに水の勢いが失われては、その役割を果たすことが出来ません。そこで、どの程度の加圧水を、どの程度の口径のホースに送れば、支障をきたすことなく水を送れるか調べます。機器に必要な圧力は、屋内消火栓で0.17MPa スプリンクラーで0.1MPaなど法で決まっています。



つまり流量や噴口径が変わるたびに上記の式により、降下圧を求めます。

送水量を線(A)、ホース内径(mm)を線(B)、降下圧力(MPa)を線(C)、ホース長さ(m)を線(D)、
中央線を線(E)とすると、線(A)線(D)に線(1)を引き、線(E)との交点aと線(B)とで線(2)を引き、
その延長線の線(C)との交点が求めるものであります。

(例) 送水量=10L/min  ホース長さ=200m ホース内径=10mmの時の降下圧力は。

(解) 図のごとく線を引きますと0.1MPaが求められます。



ホース100mあたりの摩擦抵抗 (MPa)

流量 ホース内径 8.5 10 13 16 19
5 L/min 0.27
10 1..90 0.48 0.13
15 2.450 1.09 0.29 0.10
20 1.93 0.52 0.18
25 3.02 0.81 0.28 0.12
30 1.17 0.41 0.17
35 1.59 0.56 0.24
40 2.08 0.74 0.31
45 2.62 0.93 0.39
50 3.25 1.15 0.48
55 2.39 0.49
60 1.66 0.70
65 1.85 0.72
70 2.26 0.95
75 2.60 1.10
80 2.96 1.25
85 3.43 1.45
90 1.58
95 1.76
100 1.95
110 2.36
120 2.81
130 3.30
140
150





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